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目標を設定する
目標を設定する際に、効果的かつ達成可能な目標を立てるためのフレームワークとして「SMARTの原則」について前回ご紹介しました。
この原則は、目標を具体的かつ明確に設定するためのガイドラインであり、目標達成への道筋を明確にするための強力なツールです。
少しSMARTの原則について詳しく解説し、それぞれの要素がどのように目標設定に役立つかを探っていきます。
1. Specific(具体的)
目標は具体的である必要があります。
具体的な目標を設定することで、何を達成しようとしているのかが明確になり、行動に移しやすくなります。
具体的な目標は、誰が、何を、どこで、いつ、なぜ、どのように達成するのかを明確に示す必要があります。
例えば、「健康になる」という目標は曖昧すぎます。
具体的な目標にするためには、「週に3回、30分間ジョギングをすることで、3ヶ月後に体脂肪率を5%減らす」といった形にします。これにより、目標が具体的で達成しやすくなります。
2. Measurable(測定可能)
目標は測定可能であるべきです。
測定可能な目標を設定することで、進捗状況を評価し、達成度を確認することができます。測定可能な目標には、具体的な数値や指標が含まれている必要があります。
例えば、「売上を増やす」という目標ではなく、「次の四半期に売上を20%増加させる」といった形で具体的な数値を設定します。これにより、進捗状況を定量的に評価することができます。
3. Achievable(達成可能)
目標は達成可能であるべきです。
現実的かつ実現可能な目標を設定することで、達成へのモチベーションが維持されます。達成可能な目標は、現在の能力やリソースを考慮し、無理のない範囲で設定することが重要です。
例えば、全く運動習慣がない人が「1ヶ月でフルマラソンを完走する」という目標を設定するのは現実的ではありません。代わりに、「1ヶ月で週に3回、5kmのジョギングを続ける」という目標は、達成可能で現実的なものとなります。
4. Relevant(関連性のある)
目標は自分の価値観や長期的な目標に関連しているべきです。
関連性のある目標を設定することで、目標達成の意義が明確になり、モチベーションが高まります。自分の人生やキャリアにとって重要な目標を設定することが大切です。
例えば、「語学力を向上させる」という目標が、自分のキャリアアップに直結している場合、その目標は非常に関連性のあるものとなります。一方で、自分の価値観や長期的な目標に全く関係ない目標は、モチベーションが続かず、達成が困難になることがあります。
5. Time-bound(期限がある)
目標には明確な期限が設定されているべきです。
期限が設定されていることで、目標達成に向けた具体的な計画を立てやすくなり、行動に移すことが促進されます。期限がない目標は、達成の優先順位が低くなりがちです。
例えば、「新しいスキルを学ぶ」という目標を設定する場合、「次の3ヶ月以内に新しいプログラミング言語を習得する」といった具体的な期限を設定します。これにより、計画的に学習を進め、目標を達成することができます。
あなたには1日1440分という時間しかありません。
ダラダラして過ごす事も出来ますが、どれだけ意思があっても、具体性が無ければ効率よく時間を使えているとは言えません。
隙間時間を上手に活用する為には、その隙間時間の瞬間に自分がどこに進もうとしていたのかという、瞬時に我に返る為に、こうしたプランニングの書き出しは必要です。
隙間時間というのは必ず存在します。
それをいかに活用できるかどうかは、 隙間時間の瞬間に我に帰れるかどうかです。
そうでなければ、あなたはきっとSNSを見て隙間時間を消耗してしまう事でしょう。
継続的な学びと成長、実践とフィードバック
その気になったらデキるという人は絶対にできません。
明日からやるという人は、明日からやりません。
クレジットカードローンを使う人は金持ちになれません。
世の中には、日々様々なチャンスがあなたの周りに流れています。
それを掴む為には、運がある事と形にできるかという2つが必要です。
例えば、運というのは、その人の力ではありませんが、時代や環境、人間関係や、タイミング全てにおいて、突然目の前に現れる、細い線の様なものです。そこに乗れるかどうかです。それはあなたの能力ではなく、完全な運です。あなたに能力があったからという事ではありません。あなたより有能な人間はゴマンといますが、偶然にもその細い道が現れた時に、それに乗れた人の事です。
次はカタチにできるか ですが、これはあなたの努力によって変わります。
運は偶発的なモノですが、チャンスを自ら掴みに行く事を指します。
人には相応分な出来事が日々やってきます。 相応分というのは、その人が理解できるという意味です。
例えば、今 世界中で戦争が起こっていますが、その決断の是非について、あなたの元に話が来る事はありません。
もし、日常がつまらないとか、退屈だとか、暇だとか、思うのなら、それは純粋にそれがあなたの相応分の能力だという事です。
もしそれが嫌だというのであれば、学ぶ事です。
継続的な学びと成長の先にあるのは、これまでのあなたではとらえ切れなかったチャンスがある世界が見えるようになります。
見えるようになると掴みたくなります。掴む為にはさらに継続的に学び、掴む実践が必要です。
さらに小さなチャンスを掴めるようになってくると、大きなチャンスも見えるようになり、それを掴めるようになります。
継続的な学びとは、盲目的であったあなたに、見えないモノを見えるようにするという『見える化』のツールです。
それは多くの人が見えない世界を、あなたなら見えるという状態を作り出す事ができる。それが、学びで得る本質です。
ほかの人には見えないけれど、あなたには見える。
真実が見える事で、あなたは時に奇怪と思われるかもしれません。
ただ、前回書いたように、大多数の意見=優れた英知とは限らないという事は忘れないでください。
一番大切なのは、あなたがどう考えるかです。
さて、自分自身と対話し、自分の可能性を感じ、アウトプットしていく。こうしていく事は実践への基本となります。
また、何か不明な事や不安になった場合、立ち返り考え直すポイントの原点でもあります。
焦らずゆっくり考えてみてください。
紙に書き出してみてね。