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情熱の漏出が成功を妨げる要因とネガティブな感情に打ち勝つ方法
前回、ネガティブとは極力距離を置く事。という事を言いましたが、それはネガティブな人との距離という物理的な距離が保てる場合は良いですが、ネガティブとは自らの中からも生まれてくる自然なモノです。
感情であるネガティブを感情論で押さえても意味がありません。ですので、理論によって、コントロールする事が必要となります。
私たちが自分の人生を取戻すためには、自分のエネルギー又は情熱を最大限に活用することが必要です。
しかし、情熱は意識しないうちに無駄に漏れてしまうことがあります。この情熱の漏出は、目的達成を妨げる大きな要因となり得ます。
ここでは、情熱の漏出がどのように成功を妨げるか、そしてネガティブな感情に打ち勝つための具体的な方法について説明します。
情熱の漏出とは何か?
情熱の漏出とは、私たちの精神的、感情的、そして時には身体的な情熱が、不要な場所に無駄に使われてしまう状態を指します。
これは、目的達成への道を妨げる大きな障害となります。情熱が漏れ続けると、本来集中すべき目標やタスクに十分な力を注ぐことができなくなり、結果的に成功のチャンスを逃してしまうことになります。
例えば、過去の失敗を繰り返し考え続けたり、将来への不安に囚われたりすることは、情熱の大きな漏出の原因となります。
また、他人の批判や自己否定的な考えに情熱を使うことも含まれます
こうして情熱が漏出、低下すると、物事に集中する力が弱まります。集中力が不可欠ですが、過去の出来事や不安な未来に意識が向いていると、目の前の課題に十分に集中することができません。結果的に、効率が悪くなり、目標達成が遅れてしまいます。
また、ネガティブな感情の対応に情熱を使うことで、モチベーションが低下します。
自信を失ったり、失敗を恐れたりすると、新しい挑戦に取り組む意欲が湧かなくなります。
ポジティブな情熱を持ち続けることが重要ですが、情熱の漏出によってその力が弱まってしまいます。
情熱の漏出は、精神的および身体的な疲労を引き起こします。
常にネガティブな感情やストレスに晒されることで、心身が消耗し、健康にも悪影響を及ぼします。
成し遂げる為に必要となる、長期的な成長の為に絶対的に必要となる持続力が失われてしまいます。
ネガティブな感情に打ち勝つ方法
情熱の漏出を防ぎ、成功への道を開くためには、ネガティブな感情に打ち勝つことが不可欠です。
以下に、具体的な方法の一例を紹介します。
ネガティブな感情を認識する
まずは、自分の中にあるネガティブな感情を認識することから始めましょう。
感情を抑え込むのではなく、それが存在することを認めることが大切です。
「私は今、不安を感じている」「失敗を恐れている」といった具合に、自分の感情を言葉にして表現することで、感情を客観的に捉えることができます。
客観的になる事で、なぜそれに不安を感じているのか?という思考に切り替わります。 不安に感じる様々な事を紙に書き出す事も推奨します。
紙に書き出すと、その殆どが、今どうでも良い事。どうにもならない事。そもそもあなたが頭を悩ます事ではない事が大半を占めているというのが視覚的に捉える事ができます。
感情の避難場所を作る
ネガティブな感情が湧いたとき、それに囚われ続けるのではなく、一時的にその感情から離れるための「感情の避難場所」を作ることが有効です。
深呼吸をして心を落ち着ける、好きな音楽を聴いて気分転換を図る、短時間の散歩をしてリフレッシュする、お気に入りの場所へ行くなどの方法があります。
ネガティブな感情から情熱を取り戻し、冷静に状況を見つめ直すことができます。
ポジティブな自己対話を取り入れる
ネガティブな感情に対抗するために、ポジティブな自己対話を日常に取り入れる事も有用です。
自己対話とは、自分自身に語りかける言葉のことであり、これが情熱の漏出を防ぐための強力なツールとなります。
例えば、「私はこれまでにも多くの困難を乗り越えてきた」「失敗は成功への一歩である」といった肯定的な言葉を自分に語りかけることで、ネガティブな感情をポジティブな情熱に変換できます。
許しの力を利用する
ネガティブな感情の一因として、他人や自分自身に対する恨みや後悔が理由で生み出されるモノもあります。
漠然とした不安からではなく、手を加える事が出来ない過去がベースである場合、元に戻す事ができません。この場合は、許しの力を利用することが重要です。
他人を許すことで、自分の心が解放され、情熱を有効に使えるようになります。
自分自身の過去の失敗や過ちを許すことも大切です。過去に囚われることなく、前向きに進むためには、自分自身への許しが必要です。
許しを行う最大のメリットは、あなた自身の感情的な解放と心の平穏です。
許さない気持ちは、恨みや怒り、苦しみといったネガティブな感情を抱き続ける原因となり、心に重荷を負わせます。
しかし、許すことによって、これらの感情から解放され、心が軽くなります。
過去に誰かから傷つけられた経験がある場合、その出来事に囚われ続けることは、自分自身の成長や幸福感を妨げることになります。
許しを行うことで、過去の出来事から自分を解放し、心の平穏を取り戻すことができるのです。
自己の強さと成熟度を示す行為であり、自分自身の内面を深く見つめ直す機会の中で、過去の傷や痛みを乗り越え、自分をより高めることができます。他人を許すことで、自分自身の過ちや失敗をも許しやすくなります。
許しとは、自らの心に掛けた縛りを解く事であり、反面、許さないことは、自分自身を過去の出来事や他人の行動に自分を縛りつけることになります。
もちろん、ただポジティブ的な要素だけの話ではありません、結果的にストレスを軽減し、健康を向上させる効果もあり、ストレスホルモンの分泌が抑えられ、心拍数や血圧が安定し、全体的な健康が改善されます。
ならば、変えられない過去に対してやるべき事は、力強く握りしめた拳の力を抜いて手を広げてください。
握りしめた拳では、何も掴めません。
新しく何かを掴むには、手を広げないとね。